法務×温泉 = 宇奈月温泉へ行ってきました!
この記事は、法務系Advent Calendar 2017 のエントリーです。優秀なべっぴんみかんさんからバトンを受け取りました。タフ姉さんが書くタフ温泉ポエムですよ。
こんにちは。いつもは温泉記事を書いております@miraisaaanです。前回は子どもの成長と共に法務へジョブチェンジしたお話を書きましたが、今回は「法務×温泉で記事が書きたい」と思ってしまったので、満を!持して!行ってきましたよ、富山県は「宇奈月温泉」。東京から片道距離にして約400キロ!新幹線と電車を乗り継ぎ約4時間半!帰りは夜行バス!ううううーーー実に遠かった!!
「法務×温泉」=「宇奈月温泉」
法務に効く温泉といえば宇奈月温泉(定番ネタ #legalAC
— ms-utenaT (@msut1076) 2016年12月9日
周りでも「温泉と言えば、“宇奈月温泉”でしょ…ムフフ」と言っている人がいたり。
だけど、本当にお恥ずかしい話、私は宇奈月温泉の温泉名も初耳でしたし、どこにある温泉なのかも、なぜ法務で宇奈月温泉なのかも知りませんでした。切腹!
あと、民法判例百選Ⅰ総則・物権[第7版]一般条項「権利の濫用(1)」4~5頁も音読し、法律を学ぶときに一番最初に出てくる重要判例の「宇奈月温泉事件」を少し理解しました。とはいえ、判例そっちのけで温泉に興味がありますので『引湯管でもめごとが起こるほどの温泉ってどんだけすごい温泉なんだろう!?』というのが本心でございます。
宇奈月温泉事件に出てくる温泉はふたつ。「宇奈月温泉」と「黒薙温泉」です。実際に行ってみたのですが、うわ!いつものお風呂レポートになってる!すすすすみません!
宇奈月温泉
黒薙温泉
実際に行ってみたまとめ
宇奈月はとても観光地化されていたのですが、黒薙は山の中に駅と旅館があるだけで、それ以外は何もない、自然のみ、ただただワイルドがあるだけでした。事件の現場になった部分は現在宇奈月湖に沈んでいるという話もありました。判決でも急傾斜地や山奥で植林が出来たとしても原告所有の土地のいくつかは地価が低いとされていましたが、いまだに車道も整備できず手つかずの自然があるだけのようなところなので、黒薙に源泉があったとしても黒薙を観光地化することは出来なかった=低価値の地は間違ってなかったと思いました。
今回、観光案内所や当時に詳しい和菓子屋の店主に取材し、宇奈月温泉事件のことを聞いてみたのですが、当時は発電所で働く人やその家族が宇奈月周辺に移り住んできたようで、発電所があるからその周りで働く人たちによって集落ができ、更には引湯管と事業の拡大から観光開発も進んだようです。ここも判決では「宇奈月集落の衰退や温泉や鉄道などを含めた事業の継続不能を懸念した認定」だったことも理解できました。
私「土地を高く売ろうとしてた人は誰なんですかね?」
A氏「金持ちがいたんだよ」
…以上、取材ポエムでした。
ちなみに、宇奈月の由来は「頷く」から来ているようです。※諸説あり
おまけ
富山県で食べた美味しいもの。帰りは富山駅から夜行バスだったので、蟹を求めて居酒屋を探したのですがそういえば私あまりお酒飲めなかったー!香箱ガニ、寒ブリの刺身、白エビ昆布焼き、白子ポン酢、紅ズワイガニ、富山ブラックラーメン(強胡椒味!)。紅じゃない本ズワイが売り切れってなー
次回は、判例で多かった温泉(不貞行為からの慰謝料請求事件が主w)の統計を取って紹介したいと思いま…
次は、私を宇奈月温泉に導いてくれた、ms-utenaT先輩です!